保育士って、やりがいのある仕事の反面、実は「髪」にとってはかなり過酷な環境なんですよね。
外遊びやプール、汗や砂ぼこり、そして園の規則による黒染め…気づけば、髪がパサパサ、カラーも落ちてダメージだらけ。
「朝から晩まで忙しくて正直ヘアケアまで手が回らない」「でも保育するにあたって清潔感は求められるしどうにかしたい」そんなふうに思っている保育士さんも多いのではないでしょうか?
この記事では、歴22年のベテラン美容師さんに直接聞いたダメージケアの方法や、保育士におすすめのヘアケアアイテムをご紹介します。
この記事でこの記事のポイント
・髪のダメージが印象を左右する
・洗い方や乾かし方を意識するだけで違いが出る
・美容院に行けないときは応急処置を!

保育士は髪へのダメージが大きい
子どもと過ごす仕事だからこそ、髪は常に紫外線や汗、汚れにさらされます。さらに園の規則によるカラー制限や、忙しさからくるケア不足…。
実は保育士の髪って、思っている以上にダメージを受けているんです。まずは、私たちが受けやすい髪のダメージを見ていきましょう。
黒染めなどのカラーの繰り返し
「髪色は黒・暗め」というルールがある園もまだまだ多いですよね。保育士の髪へのダメージは、黒染めを繰り返す実習生時代から始まっています。
明るくした後に暗く染め直したり、何度もカラーを繰り返しているうちに「なんだかゴワゴワする」「色がムラになってきた」と感じることはありませんか?
外遊びで浴びる紫外線
保育士は、園庭遊びや近隣へのお散歩などで毎日のように外に出ます。そのため、ほかのお仕事よりも髪が長時間紫外線にさらされてしまいます。
紫外線は髪の乾燥・カラーの色落ち・枝毛の原因に。気づいたら「なんか毛先が切れてる?」なんてことも。
砂ぼこりや汗での汚れや乾燥
園庭や公園の砂ぼこり、そして汗。砂ぼこりが汗と混じって髪について乾燥すると、ギシギシになって手ぐしも通らない状態になった経験はありませんか?
さらに、長時間そのような状態にしておくと、においの原因にもなるので清潔感にも影響します。
プール遊び中の塩素の刺激
夏のプール遊びでは、子どもたちが元気いっぱいに水をかけてきますよね。
楽しい時間ではありますが、プールの水を浴びた髪は塩素×紫外線のWパンチで色落ちやパサつきが一気に進んでしまいます。
忙しさによるケア不足
仕事中は常に子どもたちに気を配り、休憩時間も連絡帳や行事準備。家に帰ると家事でバタバタ…。
夜にはもう体力が残っていなくて「お風呂から出て、髪を乾かさず寝てしまう」なんてことも。これがダメージの負のループにつながります。
髪のダメージが人に与える影響
人の印象は『見た目』が大きく影響します。服装や表情と同じくらい、実は髪の毛も清潔感を左右する大きなポイント。
どんなに中身が素敵でも、髪がパサパサ・ボサボサだと「生活に余裕がないのかな」「大雑把な人?」と不安に思われてしまうかもしれません。

確かに、あまりに髪が乱れていると「この先生にうちの子預けても大丈夫?」と不安に思うかも…。
逆に、髪が整っている保育士さんはそれだけで信頼感アップ!子どもたちもよく見ていて「先生、髪切ったの?!かわいいね!」なんてすぐ気づきますよね。
『髪が整ってる』それだけで印象を大きく左右する大事な要素なんです。
また、髪のコンディションって、意外にその日の気分に関係してきますよね?
朝からバタバタと準備して、「いざ、出勤!」となって、鏡を見たら髪がボサボサ・パサパサ…それだけで気分が上がりません。保護者や子どもたちに元気に挨拶できないなんてことも。
でも『髪が整ってる』それだけで、朝から気持ちよく1日をスタートできますし、自分に少し自信と余裕が持てます。
気持ちも前向きになって、保護者や子どもたちに「先生、今日も元気そう!」と安心感を与えられます。
美容師直伝!正しいヘアケアの方法



そこで私が今回、美容師さんに「短時間でもキレイな髪になれる!正しいヘアケアの方法」についていろいろと聞いてみました!
私たち保育士って、どうしても毎日バタバタしているから、ヘアケアにかける時間は最小限にしたいですよね。今回、保育士の髪の悩みに答えてくれたのは、歴22年のベテラン美容師さん!



髪のお悩みはなんでもお任せください!
ヘアケアのポイントは『濡れている時の髪の扱い』です!
実は、髪は濡れている時が一番デリケートなので、そのままにせず優しくケアしてあげることが大切だそうです。
時短で汚れを落とす正しい洗い方
まずは、忙しくても意識したい洗い方です。時短でしっっかり汚れを落とすには、以下の手順を意識してみましょう!
まずは、その日についた砂ぼこりや汚れをオフ!毛先から少しずつ優しくほぐして絡まりをとります。
実は、お湯でしっかり流すだけで7割ぐらいの汚れが落ちるんです。これをするかしないかで全然違います。
モコモコ泡で包みながら洗えるようにすると、摩擦が減ってダメージ防止になります。
爪を立てないよう、頭皮をマッサージするように洗いましょう。
トリートメントを手のひらに伸ばしたら、毛先からつけていきます。
全体に伸ばす時は、目が荒めのコームを使うと伸ばしやすいのでおすすめです。
ぬるつきがなくなるまでしっかりすすぎます。



生え際、後頭部、襟足、耳の後ろなど、流し残しがないように丁寧に!
髪を傷めない乾かし方
次は、髪にダメージを与えがちな乾かすときのポイントです。忙しくても、なんとか乾かす時間を確保してほしい…!
タオルドライはゴシゴシせず、頭皮はしっかり、毛先はポンポンとタオルで挟みこむようにおさえて水分を吸収させます。
ドライヤーは髪から20cmほど離して、まずは根元から乾かすのが基本です。自然に毛先は乾いてきます。根本が十分乾いてから、仕上げに毛先をしっかり乾かします。
紫外線や乾燥を日頃から受けている保育士さんは、流さないトリートメントや頭皮用美容液を取り入れると◎。



半乾きの状態で寝るのは絶対NG!キューティクルが開いたままになり、カラーの色落ちが加速してしまいます。また、菌が繁殖してにおいの原因になることも…。
朝のケア
次は、朝起きたときのケアです。とくに忙しい時間帯ではありますが、以下のような手順でのケアが日中の紫外線や乾燥対策につながります!
寝癖直しは毛先から優しくブラッシング。無理に引っ張ると切れ毛の原因になります。
髪の毛を濡らしてそのまま出かけるのは危険!必ずドライヤーで乾かすことを忘れずにしましょう。
忙しい朝こそ、紫外線や乾燥を防いでくれる流さないトリートメントやオイルを少しつけましょう。それだけで清潔感がアップします。
これがおすすめ!保育士のヘアケアに役立つアイテム5選
保育士の毎日は忙しいからこそ、なるべく『時短』かつ『簡単』に使えるものがいいですよね。ここでは、美容師さんに教えてもらった中でも特におすすめのアイテムを5つ紹介します。



使ってみてよかったら保育士さんへのプレゼントにもいいかも!
1本で5役!マルチ機能のヘアブラシ
ブラッシングからシャンプー・頭皮マッサージまであらゆるシーンで使えるヘアブラシ!これ1本あればヘアケアにも頭皮ケアにも活躍します。
シャンプーが面倒なときでも、泡立ててこのブラシを頭皮に通すだけで毛穴の汚れも落とせます。


触りたい髪になれる!オーガニックシャンプー
このオーガニックシャンプーは、アミノ酸系シャンプーで洗浄力がマイルドなのでカラーの色落ちを抑えてくれます。
紫外線や砂ぼこりでギシギシになった髪も、毛先までなめらかな手触りにしてくれる優れもの!


これ1本で強い味方!オールインワントリートメント
保育士さんの日常生活で避けることのできない紫外線・ほこり・塩素など7つの外的ストレスから髪を守ってくれる流さないトリートメントです。
タオルドライ後に全体に馴染ませて、ドライヤーで乾かすだけでOKな簡単ステップです。シャンプーをしても効果は持続してくれるので、週に2回ほどの使用頻度でOK!忙しい保育士さんにおすすめです。


誰からも好かれる香りで清潔・信頼のヘアオイル
保護者や子どもたちにも好まれる、『清潔感のある印象』を与えてくれるホワイトリリーの香りが優しく香ります。
子どもとの距離が近い場面でも安心。1日の終わりに香りで癒されながらも、軽やかな質感で乾燥で広がりがちな髪をしっとりまとめてくれます。


最近人気のヘアオイル。実は使い方を間違えると逆効果になることもあるそうです!つけすぎてベタつきが残ると「におい」の原因になったり、逆にスタイリングが決まらなかったり。さらに、頭皮に残ると酸化してトラブルの原因になる可能性があります。
髪にオイルが蓄積すると、サロンでのトリートメントやカラーが浸透しづらくなることもあります。せっかくのヘアケアやカラーのもちが悪くなるのはもったいないですよね。
だからこそ、オイルは”毛先を中心に少量”が大切。正しく使えばツヤも出て、髪をカラーや紫外線のダメージから守ってくれる便利なアイテムです。
時短&ヘアケアが叶う速乾ドライヤー
『軽量・コンパクト・大風量・速乾性』で、お風呂あがりの髪を乾かすという煩わしさから解放してくれるドライヤーです。
超遠赤外線・マイナスイオン効果で、一日中紫外線や乾燥でダメージを受けた保育士さんの髪に潤いを与えてくれます。


美容室に行けない!髪を綺麗に見せる応急処置
清潔感のある髪にするには、美容院でのお手入れが1番。しかし「すぐにでも美容室に行きたい!」と思っても、急な行事準備や残業、プライベートの予定でなかなか行けないことってありますよね。
そんな時に役立つ、お家ですぐにできる髪を綺麗に見せる応急処置を紹介します。
根本の白髪やプリンが目立つ!
気になる根本のプリンや白髪には、部分用の「ヘアマスカラ」がおすすめです。最近ではカラーバリエーションも増え、さまざまな明るさの方に対応できるものが増えています。
ピンポイントでアホ毛や産毛を抑えるのにも使えるので、園での保護者対応や行事の日にも安心です。


髪の広がりやうねりが気になる!
髪全体を整えるのは大変ですが、顔周りや表面だけでもアイロンを通すと見違えるほどまとまります。
ストレートアイロンなら初心者でも扱いやすいので、朝のバタバタ時でもサッと対応可能です。


髪の乾燥や枝毛が気になる!
毛先にヘアオイルやスタイリング剤をつけるだけで、ツヤのある髪になります。
つけすぎるとベタつきやにおいの原因になるので少量ずつつけるよう意識しましょう。


とにかくまとまらない!
毛先のパサつきが気になる時は、シンプルにまとめるお団子アレンジでスッキリまとめてしまうのがおすすめです。
ボブやショートなら、耳にかけたり、ハーフアップでタイトに見せるのが効果的です。
その際、ワックスやオイルなどのスタイリング剤をつけておくと時間がたっても崩れにくくなります。


まとめ
保育士は日々、紫外線や砂埃など髪にたくさんのダメージを受けています。
保護者や子どもたちと接するにあたり、清潔感はなくてはならないもの。定期的に美容院に通ってケアできればよいのですが、忙しさもありそうはいきません。
かといって、毎日バタバタと忙しい中で自分で完璧なヘアケアをするのは難しいですよね。だからこそ「無理なくできること」を続けることが一番のコツです。
今日ご紹介した方法やアイテムをどれかひとつでも始めて、ダメージに負けない髪を手に入れましょう。