朝から夕方まで、保育園で長い時間を過ごす子どもたちにとってお昼寝は欠かせないもの。しかし、なかには体力があり、お昼寝をしなくても1日元気に過ごせる子どもも少なくありません。
保育園でのお昼寝が原因で夜の寝付きが悪く、困っている家庭も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、保育園のお昼寝について徹底解説します!
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この記事のポイント
・園にもよるがお昼寝は年長の秋ごろまである
・まずは保育園にお昼寝の必要性について相談してみる
・工夫しても夜寝ないときは諦める
保育園のお昼寝は何歳まで?
保育園のお昼寝は、基本的に年長の秋頃までという保育園が多いようです。小学校入学に向けて生活リズムを整えるため、徐々にお昼寝を減らしていきます。
基本的に乳児は午前睡と午睡の2回、幼児は午睡1回が必要ですが、睡眠の必要性は子どもによって大きく異なります。早くから昼寝なしで問題ない子どももいれば、5歳児でもお昼寝がなくなるとお迎えまで持たない子どもも少なくありません。
保育園のお昼寝はなぜ必要?保育園による対応の違
保育園でのお昼寝は、子どもたちが規則正しい生活リズムのなかで健康に過ごせるように設けられています。子どもがお迎え時間まで機嫌よく過ごすためにも欠かせない時間であることから、保育士はしっかり寝かしつけをおこないます。
保育園でのお昼寝は本当に本当に必要なの?
保育園の開所時間は長く、早朝から延長保育まで10時間以上保育園で過ごす子どもも少なくありません。そのような子どもたちが無理なく過ごすためにも、安心して眠れる睡眠環境を確保することは保育園の責務です。
しかし「お昼寝を必要としていない子どもへの個別対応は?」と問われれば、できている保育園は少ないかもしれません。
文部科学省のデータのなかには無理にお昼寝を取らせることが就寝時刻を遅らせていることや、朝の機嫌の悪さにつながっていることを示すものもあります。また、保育所保育指針には以下のような文言が記されています。
在園時間が異なることや、睡眠時間は子どもの発達の状況や個人によって差があることから、一律とならないよう配慮すること
つまり、保育園でのお昼寝が欠かせないものかどうかは子どもによって異なるため、個人差に合わせた対応が必要であることは明確なのです。
保育園におけるお昼寝への対応
乳児クラスの子どもたちは目に見えてお昼寝が必要であることが分かるため、子どものためにしっかり寝かしつけをおこないます。しかし、4~5歳児クラスにはお昼寝を必要としていない子どもたちが少なくありません。柔軟な対応ができるかどうかは保育園によって違いがあります。
なかには、必要性に疑問を持ちながらも「集団生活だからみんな同じ時間にお昼寝する」「保育士が仕事できないからお昼寝はなくさない」という保育園もあるのが現状です。具体的な保育園の対応の違いには、以下のようなものがあります。
・子どもの健全な成長のため決められた午睡時間を確保する
・途中で起きても時間まではきっちり寝かしつけをおこなう
・正直、保育士にも休憩や事務仕事があるから午睡は必要
・寝ない子どもは時間まで横になって静かに過ごしてもらう
・睡眠が必要な子どものために静かに眠れる環境を整える
・必要ない子どもは別室で静かに遊べるように配慮している
起きてしまった子どもが、眠たくないのに無理に寝かしつけられるのは問題ですよね。しかし、こればかりは保育園の方針や、起きている子どもと分けて保育できる余裕があるかどうかによっても対応に違いがでます。
子どもの主体性が重視されるべきではありますが、集団生活であることから制限がでてしまうのは仕方がないですよね。
「夜寝ないから短くしてほしい」はアリ?
保育園でお昼寝することにより「夜全然寝ない」「夜が遅いから朝不機嫌」など悪循環に陥っている場合は、一度保育士に相談してみても良いでしょう。
しかし、言い方によっては「保育園のルールなんだから」「特別扱いなんてできない」と、保育士との摩擦を生んでしまうことも…。
「お昼寝させないでください」ではなく、まずはわが子のお昼寝時間での様子を確認してみることが大切です。(お昼寝がないと夕方眠くなってしまうような子もいます)
お昼寝をなくしてほしいけど
夕方とか帰ってすぐにウトウトされても困るなあ…。
場合によっては、無理に寝かしつけをしない、または早く起こすなどの対応をしてもらえることもあります。もちろん反対もしかり「そのような対応はしていない」と一刀両断されることも覚悟しておきましょう。
保育園も会社と同じで、長く続いてきたルールを変えるのはとても大変なんですよね…。まずは、クレームではなく相談という形を取ってみるのがおすすめです。たくさん声が上がれば、柔軟に対応してくれるかもしれませんよ。
夜寝ない子どもどうしたらいい?対処法5選
子どもが夜早く寝てくれないと、本当に大変ですよね。長引く寝かしつけにより家事は遅れ、自分の時間も確保できない…。子どもが早く寝てくれるかどうかは、本人の健やかな健康への影響はもちろん、働くママの心身にも大きく関係します。そこでここからは、寝ない子どもへの対処法を5つご紹介します。
とにかく早起きする
「早寝早起き」のリズムは、早寝からではなく早起きから始めるものです。最初は大変だと思いますが、子どもをいつもよりも早く起こす習慣をつけてみませんか?
保育園でのお昼寝の時間を変えられない場合、早起きで調整することで効果がみられるかもしれません。十分早起きして登園・出勤している場合は無理は禁物。ギリギリまで眠ってください。
保育園帰りに体を動かす
仕事を終えてお迎えに行く頃には、仕事疲れで疲労感もピークになりますよね。ここから夕食や家事があると思うと白目になるレベル。しかも、保育園帰りは「もっと遊びたい」「疲れた」「抱っこ」と、子どももお疲れモードです。
ここで余裕がある人は、ちょっと体を動かしてから帰宅がおすすめです。あくまでも余裕がある場合なので、キャパオーバーなら速やかに帰宅してください。
帰宅後のリズムを早める
帰宅後、子どもの夕食やお風呂を前倒しにしてリズムを早めるのも早寝に効果的です。食事は消化の時間を考慮して入眠の2~3時間前、入浴は1~2時間前に済ますのが理想的です。お風呂を嫌がる子どもには、お風呂が楽しくなるグッズを召喚。
すべての支度が済んだら、間接照明のみにして入眠までゆったり過ごします。…忙しいワーママにとって、こんなリズムはあくまでも理想でしかありませんね…。
寝るまでに体を動かす
お昼寝で回復してしまった体力を根こそぎ奪うことが、早めの入眠につながります。しかし、保育園帰りに公園に寄れる人ばかりではありませんよね。そこでおすめなのが、自宅用のトランポリンと鉄棒です。この対処法が一番現実的かも…!
子どもはトランポリンがあるとずーっと跳んでいます。鉄棒は回れなくてもただぶら下がるだけで楽しいもの!自宅で体力を奪い早寝を誘う作戦です。(トランポリンはママのダイエットにも◎)
早く寝ることを諦める
なにをやってもどうしても寝かしつけに時間がかかる場合は、もう早く寝ることを諦めてしまいましょう。子どもが思い通りに寝てくれないと、イライラしてしまいお互いの心が不健康になります。
子どもの発育が気になったり、手つかずの家事が気になったりもしますが、いっそのこと諦めてしまう。一緒に寝て一緒に早起きするのもいいですね。寝かしつけているフリをして、片耳で自分の時間を楽しむのもおすすめです。
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まとめ
保育園でのお昼寝は、子どもが1日元気に過ごすための大切な休息時間です。とくに乳児期の子どもは、適切なお昼寝時間の確保が欠かせません。しかし、幼児は個人差が大きく、お昼寝が不要な子どもも少なくないんですよね。
お昼寝が原因で、夜の就寝時間が遅くなっている家庭もあります。お昼寝への対応は保育園によって異なり「寝なくてもいいから横になって」「静かに過ごそう」という保育園も少なくありません。まずはお昼寝について相談してみてもいいですね。