縦型洗濯機にはない魅力を多く兼ね備えているドラム式洗濯機。乾燥機能が充実しているため、雨が多い季節や寒い冬でも安心ですし、時間がない時でもサッと洗濯を終わらせられます。
とはいえ、ドラム式洗濯機は縦型洗濯機に比べると高価であり、種類もたくさんありますので「なかなか手が出ないな」と悩んでしまっている方もたくさんいるでしょう。
そこでこの記事では、ドラム式洗濯機の魅力や選び方、おすすめのモデルについて詳しく解説していきます。
・ドラム式洗濯機は時間を生み出してくれる神アイテム
・初期投資は痛いけどそれだけの価値がある
・水道代節約にも役立つ
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の違いと特徴
まずは、ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の違いや特徴について詳しく見ていきましょう。
値段がかなり違うけど、それだけの違いがあるのかな?
ドラム式洗濯機
ドラム式洗濯機は、たたき洗いと揉み洗いを組み合わせて仕上げる洗濯機のことです。縦型洗濯機よりも節水効果が高く、なおかつ洗剤の投入量も少なく済むためコスト面でのメリットも得られます。
また、生地が傷みにくい洗い方を採用しているため、衣類のダメージも軽減できます。さらに、縦型洗濯機に比べて乾燥機能が充実しているモデルが多いため、干す時間がなかったり雨で外に干せなかったりする場合でも安心です。
縦型洗濯機
縦型洗濯機は、正式名称を「全自動洗濯機」と呼びます。たくさんの水を使って、水流と遠心力で洗いあげるため、高い洗浄力に期待できます。
皮脂汚れや泥汚れなど頑固な汚れもしっかり落とせるため、洗濯機能を重視している方にはおすすめです。ドラム式洗濯機とは違って、乾燥機能が付いていない、もしくは簡易的な乾燥機能が付いているケースが多いため、比較的安価で購入できます。
縦型洗濯機についている乾燥はおまけ程度の機能であることが多く、うまく乾ききらなかったり、洗濯機内が狭すぎてシワシワになったりします…!
ドラム式洗濯機のメリット
では次に、ドラム式洗濯機を使うメリットについて詳しく見ていきましょう。
乾燥力が高い
ドラム式洗濯機は、乾燥機能が搭載されているため洗濯物を外に干す必要がありません。洗濯から乾燥までを全自動で行ってくれるため、洗濯の手間と負担を大幅に軽減できるのです。
乾かすどころか、外干しよりもフカフカに仕上げてくれる機能がある場合も。雨が降っている場合でも、花粉が飛んでいる場合でも気にせず洗濯ができるのは、ドラム式洗濯機ならではの魅力といえます。
節水効果を得られる
ドラム式洗濯機は、本体が非常に高価です。10万円を超えるのは当たり前であり、中には30万円以上のものもあります。しかし、長い目で見るとコスパが良くなることもあるのです。
なぜなら、縦型洗濯機に比べて節水効果を得やすいからです。ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機に比べて使用する水の量が少ないため、毎月の水道代を節約しやすくなります。また、洗剤の投入量も縦型洗濯機より少ないため、長い目で見たときのコスパを重視している方には最適です。
機能性が高い
ドラム式洗濯機は、乾燥機能以外にもさまざまな便利機能を搭載しています。
- 洗剤自動投入機能
- スマホ連携機能
- チャイルドロック機能
これらの機能を使うことによって、スムーズかつ快適に洗濯を行えるようになります。ただし、モデルによって搭載されている機能が異なりますので、事前に確認しておかなければなりません。
ドラム式洗濯機のデメリット
では次に、ドラム式洗濯機を使うデメリットについて詳しく見ていきましょう。
価格が高い
先ほども解説したように、ドラム式洗濯機は縦型洗濯機に比べると高価です。とはいえ、一度購入すればその後しばらくは使い続けられるため、長期的に見るとお得になることもあります。
また、中には比較的リーズナブルな価格のモデルもありますので、予算や目的に合ったものを慎重に探していきましょう。秋頃に新型モデルが発売されるため、夏頃に購入するのもおすすめです。
場所を取る
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機よりも場所を取ります。そのため、購入する際は問題なく設置できるかどうかを確認しておかなければなりません。
設置スペースを確認しておかないと、購入したはいいものの設置できなくなったり、脱衣所が極端に狭くなってしまったりするケースもありますので注意が必要です。
本体のメンテナンスが必要
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機に比べてメンテナンスが大変です。排気フィルターや糸くずフィルターといった場所は、日常的にお手入れをしなければなりません。
排気フィルターや糸くずフィルターに溜まったホコリや糸くずをこまめに取り除かないと、乾燥効率が低下して洗濯物が乾かなくなってしまいます。
メンテナンス自体は数十秒もあれば終わりますが、1日もしくは2日に1回は行う必要がありますので、慣れるまでは面倒くさく感じてしまうかもしれません。
ドラム式洗濯機の選び方
機能性の高さと使い勝手の良さから、近年ではドラム式洗濯機の需要が急増しています。各メーカーが、特徴の異なるドラム式洗濯機を発売しているため「どうやって選べばいいの?」と悩んでしまっている方もいるでしょう。
そこでここからは、ドラム式洗濯機の後悔しない選び方について詳しく解説していきます。
メーカーで選ぶ
ドラム式洗濯機を選ぶときは、メーカーに注目することが大切です。
- パナソニック
- 東芝
- シャープ
- アクア
- 日立
などがありますが、それぞれのメーカーで強みや特徴が異なります。各メーカーの特徴を把握し、ある程度目星をつけておくことによって、数あるドラム式洗濯機の中から自分に合ったモデルを見つけやすくなります。
機能性で選ぶ
ドラム式洗濯機を選ぶときは、機能性にも注目しましょう。どのモデルにも、基本的には乾燥機能が付いていますが、乾燥方式はモデルによって異なります。代表的な乾燥方式は以下2つ。
ヒートポンプ式 | ヒーター式 |
---|---|
・熱交換器によって湿気を含んだ空気を除湿し、乾いた温風で衣類を乾燥させるタイプ ・温度は60℃前後と低温で、洗濯物の傷みや縮みが発生しにくい | ・洗濯層内のヒーターで温風を発生させて洗濯物を乾かすタイプ ・温度は80℃前後と比較的高温で、洗濯物をしっかりと乾かせます |
このように、一口に乾燥機能といっても、タイプや特徴がモデルによって異なりますので、慎重に選んでいきましょう。また、乾燥以外の便利機能が搭載されたモデルもたくさんありますので、ライフスタイルや好みに合わせて選んでみてください。
容量で選ぶ
ドラム式洗濯機は、機種ごとに洗濯容量と脱水容量が決まっています。容量が少なすぎると二度手間になってしまいますし、容量が多すぎると宝の持ち腐れになってしまいます。
洗濯物の量や家族の人数に合った容量のモデルを選ぶようにしましょう。容量の目安は以下の通りです。
・1人暮らし→洗濯容量7kg
・2人暮らし→洗濯容量7~10kg
・3人暮らし以上→10~12kg
ただし、乾燥容量は洗濯容量の半分以下になることが多いため注意が必要です。
サイズで選ぶ
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機に比べてサイズが大きいため、脱衣所など設置場所のスペースを確認しておかなければなりません。
スペースに余裕がある場合でも、蛇口の形状などによっては設置できないケースもありますので、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
扉の開閉方法で選ぶ
ドラム式洗濯機選びで意外と盲点になりやすいのが、扉の開閉方法です。多くのモデルは、扉が手前に開く仕組みになっています。基本的には、右開きか左開きかを選べることが多いのですが、この選択を間違えると利便性や快適性が大きく低下します。
場合によっては、ドラム式洗濯機の扉のせいで脱衣所のドアが開閉しにくくなってしまうケースもありますので注意してください。
ドラム式洗濯機の人気メーカー
では次に、ドラム式洗濯機の人気メーカーとその特徴について詳しく解説していきます。
パナソニック
パナソニックは、1918年に創業された日本の大手電機メーカーです。ドラム式洗濯機だけでなく、テレビや冷蔵庫、空調機など、さまざまな電化製品を展開しています。
パナソニックが発売しているドラム式洗濯機は「スゴ落ち泡洗浄」という機能を全モデルに搭載しています。また、上位機種には洗剤2種類と柔軟剤を自動投入できる「トリプル自動投入」が搭載されているため、洗濯の負担を大幅に軽減したい方におすすめです。
日立
日立グループの中核でもある日立製作所。さまざまなドラム式洗濯機を展開していますが、中でも有名なのが「ビッグドラム」です。ヒートリサイクルを利用した「風アイロン」機能を搭載しており、シワを伸ばしながらふんわり仕上げてくれます。
また、ドラム式洗濯機ならではのデメリットである「乾燥フィルターの掃除」をなくしたモデルや、糸くずフィルターの掃除頻度を減らせる「大容量糸くずフィルター」を搭載したモデルなどもあります。
シャープ
大正元年に創業して以来、我々の生活に欠かせない便利な家電を発売し続けているシャープ。そんなシャープのドラム式洗濯機には、誰もが一度は耳にしたことがある「プラズマクラスター」が搭載されています。
プラスイオンとマイナスイオンによって、衣類の除菌や消臭、花粉除去効果を高めてくれます。「COCORO WASH」機能を搭載したモデルは、AIとの連携により季節や天気に合わせて洗濯方法を変えてくれるため、かなり便利です。
東芝
社会インフラから家電まで、幅広く事業を展開している大手電機メーカーの東芝。ドラム式洗濯機においては、全モデルに液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能を備えているため、洗濯の手間を大幅に軽減できます。
また、洗濯・脱水容量は12kg、乾燥容量は7kgで統一されているため、大容量モデルを探している方にもおすすめです。
アクア
日本で誕生した家電ブランドのアクアは、メイドインジャパンのクオリティにとことんこだわっています。三洋電機から事業譲渡を受け、業務用および家庭用の洗濯機や冷蔵庫の製造・販売をメインにおこなっています。
コインランドリー向け洗濯機のノウハウを活かし、高機能のドラム式洗濯機を展開していることでも有名です。
おすすめのドラム式洗濯機5選!
では次に、おすすめのドラム式洗濯機を5つ紹介していきます。「数が多すぎて選べない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
日立 ビッグドラム BD-SX120HL
こちらは、日立が展開しているビッグドラムシリーズのハイエンドモデルです。乾燥フィルター機能をなくした独自機能「らくメンテ」が特徴的であり、メンテナンスの手間と時間を省きたい方に最適といえます。
また、乾燥力が非常に高く、パーカーの裏側やポケットの裏側までしっかりと乾かせます。タッチパネルではなく、液晶パネルで操作するタイプですので、近未来的なドラム式洗濯機を探している方にもおすすめです。
パナソニック NA-LX129CL/R
こちらのモデルは、洗剤や柔軟剤、オシャレ着用洗剤(もしくは酸素系液体漂白剤)を自動投入できる「トリプル自動投入」機能を搭載しています。
計量の手間を省けるため、スムーズに洗濯を行いたいと考えている方におすすめです。また、スゴ落ち泡洗浄機能も搭載されているため、高い洗浄力に期待できます。
シャープ ES-S7H
コンパクトなドラム式洗濯機を探している方には、こちらのモデルがおすすめです。洗濯・脱水容量が7kg、乾燥容量が3.5kgとなっているため、一人暮らしにピッタリといえます。奥行きが598mmと非常にスリムですので、一般的な防水パンにも設置可能です。
さまざまな運転コースがあり、状況に応じて洗濯スタイルを変えられます。また、自動お掃除機能も搭載されているため、お手入れの負担を軽減したい方にも最適です。
東芝 ZABOON TW-127XP3L(W)
共働き夫婦や、忙しい毎日を送っているワーママにおすすめなのがこちらのモデルです。標準コースにおける運転時間が短いため、就寝前にサクッと洗濯を終わらせたい方にも最適といえます。
多くのドラム式洗濯機は、洗濯から乾燥までに約4時間ほどかかりますが、こちらのモデルなら2時間47分と洗濯時間を大幅に短縮できます。
洗浄力も非常に高く、皮脂汚れや泥汚れ、シミ汚れなどもごっそり落とせるため、遊び盛りのお子さんを育てている方にもおすすめです。
アクア AQW-FV800E
こちらのモデルは、数あるドラム式洗濯機の中でもコスパに優れています。5万円台で購入できるため、できるだけコストをかけたくないと考えている方におすすめです。
「泥んこ予洗い」や「お湯洗い」などにも対応しているため、洗浄力の高さにこだわりがある方にも最適といえるでしょう。ただし、乾燥機能は搭載されていませんので注意が必要です。
まとめ
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機に比べると高価です。ただ、乾燥機能に優れており、洗濯から乾燥までを全自動で行ってくれるため、洗濯にかかる時間と手間を大幅に削減できます。
一度購入すればしばらくは使い続けられるため、長期的に見るとメリットの方が多いといえるでしょう。とはいえ、ドラム式洗濯機にはたくさんの種類があり、それぞれで特徴が大きく異なるため、今回紹介したことを参考にしながら、予算やライフスタイルに合ったモデルを探してみてください。
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